風呂敷の柄にはかなりの種類があります。
若い人に人気な洋風にアレンジした柄もおしゃれですが、昔ながらのデザインをあえて選ぶのもおすすめです。
古風な定番柄の一つに、「青海波」があります。
読み方は「せいがいは」と読み、日本では伝統的な模様なのです。
半円形を三重に重ねたデザインが海の波を表しています。
きっと一度はどこかで見かけてことがあるでしょう。
風呂敷でいえば唐草模様と同じくらい一般的な柄として知られています。
着物や陶磁器など日本古来のものに使われていることが多いです。
鯉のぼりの鱗を良く見て見ると、この青海波が使われているのがわかります。
重なった波模様が、魚の鱗にも見えるのです。
名前の由来は江戸時代・元禄時代の漆工である青海勘七と言う者が、
特殊な刷毛で波の模様を作り出したことから、彼の名にちなんで
青海波と名付けられました。
もう一つの由来として、源氏物語にも登場する雅楽の舞曲の名前から付けられてたとも言われているのです。
どちらにしても、いくつも規則的に波が重なり合う様子はとても爽やかです。
単調なデザインが、見事に大海原を表現しています。
また同じ波が繰り返し描かれているので、どこまでも幸せで
平穏な暮らしが続くようにと言う意味合いがあります。
逆さまにすると漢字の八の字に見えることから、末広がりの縁起の良いものでもあるのです。
風呂敷としてこの模様を使うなら、お祝いごとの送り物を包むのにも向いています。
2色使いでシンプルですが、持ってみると意外とインパクトがあるので
素敵なアクセントとしても目を惹く存在になるでしょう。
紺と白の2色使いが代表的ですが、風呂敷なら大きさもそこまでないので、
赤と白・ピンクと白・紫と白など、様々な色の組み合わせもなかなか良いものです。
何かを運ぶためにバッグのように使っても、あえてこの古風な柄が
モダンでおしゃれに見えるでしょう。
ライフスタイルの洋風化が定着していますが、日常的な道具として
素敵な柄の風呂敷を使ってみてはいかがでしょう。
洋風の柄を日本の伝統的アイテムである風呂敷に入れる。
和柄ももちろん良いですが、また違った味わいが出ます。
しかもそれが自分の好きなデザイナーさんの絵だったりしたら、
部屋で飾っておくだけでなく、持ち運んで活用できるのが
風呂敷の素晴らしいところですね。
何にしても、使ってこそ活きてくるというものです。
日常における風呂敷使いを楽しんでみてください。
風呂敷でテンション最高潮 all right reserved